ソーシャルVRとは?

メタバースに関する話題では、ソーシャルVRという言葉を時々ききます。
では、ソーシャルVRって、何でしょう?
「「VRChat」や「Neos VR」の事だよ」とも言われますが、そもそも、まだ「VRChat」や「Neos VR」をよく知らないんです。

はじめに、ソーシャルVRとは何かをはっきりさせて、そのサービス内容について調べていきたいと思います。

cluster

ソーシャルVRって何?

「ソーシャルVR」という言葉以前には、「ソーシャル・ネットワーク・サービス」という言葉があります。
そう、「SNS」ですね。
「ソーシャル」は日本語で「社会に関する」「社交的な」「社会生活を営む」という意味。
「ネットワーク」には、「インターネット」という意味と、「人とのつながり」という2つの意味。
ですのでSNSとは、
「インターネット上で、社会的な人と人とのつながりの構築を支援するサービス」
ということです。

そして「ソーシャルVR」とは、このSNS(ソーシャルNS)をもじって、
「VR(仮想現実)の世界で、社会的な人と人とのつながりの構築を支援するサービス」
といえるでしょう。
(VRもインターネット上でのネットワークサービスですから、VR-SNS(VR上のSNS)とかの方が分かりやすいように思いますが、長ったらしいから、短めにってところでしょうか。)

SNS同様、多人数でコミュニケーションができますが、それをVR空間で行います。
そのコミュニケーションも、ユーザー自身はアバターを介して、会話で楽しむことができます。
従来のSNSと比較して、双方向のコミュニケーションをリアルタイムで行えるのが、最も違うところですね。

また、それらを行う環境には色々なものが存在しています。
これを「ワールド」といい、企業が作った大規模なものや、個人で作った小さいものなど、色々あります。
その中では、飲み会であったり、一緒にゲームをする環境であったり、音楽や映像を楽しむところであったり、まさに様々。
会話をしなくても、一人で散策してもいいですよ。

主要なソーシャルVRサービス(プラットフォーム)

ソーシャルVRサービスは既にいくつもあり、多くのVRユーザに利用されています。
その中でも人気のソーシャルVRを挙げてみたいと思います。
(私はまだどこにも参加していないので、ネットからの伝聞情報です・・)
また更に詳しいことは、それぞれに関して、改めて記事をアップしていきますね。

VRChat

VRChat

現在、地球上で最も人気のあるソーシャルVRです。
コミュニケーションを楽しむ事が目的で、ゲーム性は殆どありません。
VRゴーグルを使って仮想世界に入り込み、アバターの姿でコミュニケーションを楽しみます。

世界中から多くの人が参加していて、日本人の参加者も多いようです。
いろんなイベントや、趣味のコミュニティがあり、24時間常に何かが開催されているようなところです。
ですので自分の居場所を見つけることができるでしょう。

ユーザーは、自分のアバターを自由に作って、アップロードができます。
ですので、アバターにファッション性をもたせたりできます。
またワールド(VR内の空間)も作れますので、その中で友人たちと過ごしたりする事もできます。
(ただしこれらには、専用ツール・知識・技術が必要なので、簡単ではないようです。)

更には、マーケットイベント(バーチャルマーケット)も行われます。
ここでは、VR用の3Dアイテムの他、現実社会での商品(洋服や食品)が発売されます。
(しかし購入した3Dアイテムも、上記理由で簡単には持ち込めないんですが・・。)

また残念なことに、ゲーミングPC(グラフィック性能の高いPC)でないと、快適には使えないようです。

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Neos VR

https://store.steampowered.com/app/740250/Neos_VR/

VRChat同様、仮想空間の中で、アバターの姿を介してコミュニケーションができます。
ワールドを作れるのもVRChatと同様です。

VRモードと、デスクトップモードがあり、VRゴーグル無しでも楽しむことができます
(デスクトップモードでは当然ながら、機能が限定的にはなりますが。)

VR内でコンテンツ(アバターや3Dアイテム)を自由に作る事ができます。
VRChatとの違いは、それを仮想空間内で、かつ別の開発ツール等を使わなくてもできるのです。
もちろん、これらはいつでも自由に使ったりしまったりすることができます。
そして、独自の仮想通貨で取引したりできるんです(2022年6月現在、steam版では使用できません)。

また、アバター同士のインタラクション(相互作用)もあります。
二人のアバターが触れ合ったとき、お互いの髪などが揺れたりします。
VRChatでは、単にすり抜けてしまうだけなんですが。

使用するPCは、ゲーミングPCの中でも、更に上位性能のものでないと、快適に使えないようです。
そのため、NeosVRを利用しているユーザは、まだ多くはありません。

cluster

https://cluster.mu/

これもVRChat同様、仮想空間でアバターの姿でコミュニケーションができます。
VR版、デスクトップ版、スマートフォン版があり、スマホでも楽しむことができるんです。
ワールドを作って双方向のコミュニケーションをしたり、イベント機能でライブなどの開催も可能です。
特にclusterは、このイベントを簡単に行えるのが特徴です。

また有名なのは、「バーチャル渋谷」でしょう。
「バーチャル渋谷」は、cluster内に作られた巨大な「ワールド」です。
その中で色々なイベントが行われるため、一つの「プラットフォーム」と言っています。

もう一つの特徴は、「投げ銭」のような機能があること。
「Vアイテム」といいます。
Vアイテムは「クラスターコイン」で購入でき、「クラスターコイン」はクレジットカード等で購入します。
この「Vアイテム」を贈ると、手数料を除いて、イベントの運営者のものとなります。

しかし残念なのは、一般のユーザが、アバターやコンテンツを売買することはできません
またイベントに特化しているため、VRChatのように「ここに行けば誰かがいる」といった状態にはなっていません
(イベントは非常に盛り上がっているのですが。)

日本のクラスター(株)が提供していて、利用者の多くは日本人です。
スマホでも使える事など、初心者、特に日本人には敷居が低いソーシャルVRです。

以上、今回は3つの主要なソーシャルVRを調べてみました。
他にも、Meta(旧Facebook)が開発中の「Horizon Worlds」は気になるところ。
現在はベータフェーズが、アメリカとカナダでのみサービス展開されています。
これも含めて、今後も調べていきたいと思います。

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